微熱と結核

 

 

微熱と結核について

結核菌が原因で引き起こされる感染症の結核の代表的な症状は咳ですが、微熱も続くことがあります。

 

軽い咳と微熱が出て、「ただの風邪だろう」と安易に考えている方はいらっしゃますが、微熱が全く下がらなかったり、倦怠感や胸の痛みに悩まされたりする際は結核を疑った方が良いのです。

 

胸の辺りに水が貯まる結核性胸膜炎や、肺に感染する肺結核、結核による髄膜炎など幾つかの種類があるものの、風邪と似たような症状が引き起こされやすいので見逃しやすいかもしれません。

 

そもそも、結核を患っている患者さんが咳やくしゃみを行い、その結核菌を他人が吸い込むことで感染すると考えられており、早く吸い込まれないと太陽の紫外線によって殺されます。

 

つまり、結核は紫外線が当たらない家の中で感染しやすいという特徴があり、時には咳が止まらなくなって咳込む度に胸が痛くなったり、38℃や39℃を超えるような高熱が生じたりする場合もあるのです。

 

健康な状態であれば結核菌に感染したとしても、私たちの身体には免疫が働いているので発病を防ぐことができるのですが、不規則な生活で免疫力や抵抗力が弱まっているという方は1年から2年の潜伏期間を経て発症します。

 

そして、何年も経過してだんだんと身体が弱まり、高齢や糖尿病をきっかけに発症するケースも多く、肺の炎症が酷くなって細菌は体内でどんどん繁殖していくのです。

 

結核が引き起こされただけで死に至るような病気ではないものの、風邪の初期症状のようなものから始まることが多いので、風邪とは少々異なる状態を自覚したら、積極的に病院で検査を受けた方が良いでしょう。

 

特に、規則正しい生活をきちんと送っているのにも関わらず、2週間以上に渡って咳や微熱が続くという方は結核を患っている可能性があるので要注意です。

 

病院で受診すれば、喀痰塗沫検査や胸部X線撮影、血液を採取するクォンティフェロン検査など、簡単に結核を患っているかどうか確かめることができます。

 

それに、万が一発病したとしても、複数の抗結核薬を服用していれば治りにくい病気というわけではありませんし、医師から処方されたストレプトマイシンやリファンピシンを用法と用量を守って服用すれば良いのです。

 

ただし、現在では既存の治療薬の効き目がない結核菌が報告されており、患者さんの自己判断によって医薬品の服用を止めると、余計に治りにくくなるので気を付けなければなりません。

 

それに、毎日の生活で結核を未然に予防することが大事で、赤ちゃんの場合は命の危険に関わる重症の結核を引き起こしやすいので、できる限り早めに病院でBCG接種を受けて発病を防いでください。

 

 

 

 


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