微熱と慢性疲労症候群

 

 

微熱と慢性疲労症候群について

欧米で1980年代に注目された病気の一つが慢性疲労症候群(CFS)で、全身の疲労感を感じたり微熱が生じたりと、体調不良を引き起こす病気となっております。

 

あまり聞いたことがない病気かもしれませんが、慢性疲労症候群の一番の特徴は、普通に生活を送っているだけで全身に疲労感を覚えることで、頭痛や関節痛など痛みを伴うことが多いのです。

 

微熱だけであれば何とか仕事や勉強をやりきることができるものの、この病気を患うと強い疲労が半年間以上に渡って続き、生活を著しく損なうこともあります。

 

放置していると「ベッドから起き上がれない」「倦怠感が強くて会社にいけない」という状態になり兼ねないので、微熱が長い期間に渡って続くという方は注意しなければなりません。

 

慢性疲労症候群が流行りだした当時は、風邪のような症状が引き起こされるということで診断が難しく、原因不明と医師から告げられることがありましたが、医療の発達によってウイルスの感染が引き金になっていることが分かりました。

 

私たちの体内に潜んでいるEB(エプスタイン・バー)ウイルスが活性化し、微熱や喉の痛みが生じ、全身の疲労感を感じる慢性疲労症候群へと発展していくのです。

 

それに、ウイルスの感染だけではなく、心身症と重なり合っているとも考えられており、ストレスや疲労感が長期間に渡って続いている方は注意が必要となります。

 

そもそも、私たちの身体の中にはたくさんの細菌が棲み付いており、正常な状態であれば免疫機能が働いて守ってくれるはずです。

 

しかし、精神的なストレスや身体的な疲れが増幅していると、免疫系や神経系による防御作用が低下し、EB(エプスタイン・バー)ウイルスが活性化して慢性疲労症候群の原因となります。

 

ウイルスだけではなく、ストレスも深く関わっているということで、20代から50代の働き盛りで、頑張り屋さんに引き起こされやすい病気だと考えられているのかもしれません。

 

患者さん全員に効き目のある慢性疲労症候群の治療法は存在しておりませんが、病院を受診すれば抗うつ薬やコルチコステロイド薬といった医薬品が処方されます。

 

病気を治すに当たって薬物療法は有効な手段の一つですし、日常生活を送る上でのアドバイスも詳しく貰えるはずです。

 

ストレスを適度に発散させたり、運動をして身体を動かしたりと、日頃から免疫力や抵抗力を落とさないように努力していれば、慢性疲労症候群を予防できるでしょう。

 

 

 

 


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