微熱と心拍数について
「心拍数が上がると微熱が出るの?」という疑問を抱えている方はいらっしゃいます。
確かに、心拍数が上がって動悸のような症状が引き起こされた時に、具合が悪くなって微熱が続くようなケースは少なからずあるかもしれません。
とは言え、心拍数が上がるからといって体温や平熱も上がるということはなく、相互関係はないと考えられます。
誰でもジョギングしたりランニングしたりと運動した際は心拍数が上がりますが、同時に微熱が出るケースは少ないはずです。
もちろん、運動によって身体が温まり、通常よりも体温が上がる可能性は少なからずありますが、平熱よりも1℃以上高くなることはないでしょう。
しかし、風邪やインフルエンザを患ったり、ホルモンの病気にかかったりすると動悸のような症状が引き起こされやすく、微熱と心拍数の両方が上がることはあります。
つまり、運動して身体を動かしたという状況ではなく、正常な状態で微熱が出たり心拍数が上がったりという症状が引き起こされていると、何かしらの病気を患っていると考えた方が良いかもしれません。
大きな病気ではなくても、風邪によって体調不良に陥っている可能性は十分にありますし、微熱から高熱へと進展することもあります。
あまりにも長く微熱の状態が続くのならば、自分勝手な判断で薬を服用するのではなく、病院を受診して専門医の診察を受けるのがベストです。
微熱が続く病気として考えられるのは更年期障害や自律神経失調症で、動悸も同時に起こることがあるので心拍数は高まります。
特に、自律神経失調症を患っている現代人は多く、頭痛や肩こり、めまいや手足の冷えなどありとあらゆる身体的な症状が引き起こされやすく、日常生活に支障が出ることもあるでしょう。
そのため、明確な定義は特にありませんが、2週間以上に渡って微熱が続くような人は、自律神経失調症を中心とする病気を患っている可能性が高いので早めに対策を練るべきです。
また、自律神経失調症にまで至らなくても、精神的なストレスが溜まることで微熱が続くという方がいらっしゃいます。
風邪薬を飲んでも全く回復せず、心療内科を受診して抗うつ薬と精神安定剤を処方してもらい、一定期間に渡って服用したら開放されたという話を聞きました。
私たちは毎日の生活の中で何かしらのストレスを抱えながら生きております。
ストレスを抱えるのは人間ならば当然のことですが、それを上手く発散できなければ身体には様々な悪影響が生じるので、リフレッシュやリラックスを心掛けてください。