微熱の対策について
風邪の引き始めの症状として最も多いのが微熱で、「ちょっとおでこが熱いかな」「少し身体がだるいかな」と感じることがあります。
実は、風邪の引き始めの二日間が最も肝心だと言われており、この期間の対策を怠っていると、更に風邪の症状が悪化しやすいのです。
身体が変調を来たし、ウイルスの活動が本格的になっていない微熱の時に、自分の免疫力をきちんと回復させる対策を行うことで、体調の悪化やウイルスの繁殖を防げるでしょう。
実際に、微熱の時にどのような対策を行えば良いのか、このページでは詳しく説明しているので是非チェックしてみてください。
睡眠を取って身体を休めよう
誰でも思いつくような対策方法かもしれませんが、微熱がある時は身体がだるいと感じやすいですし、体力も衰えているので、睡眠をしっかりと取って身体を休めることが大事です。
「微熱であれば直ぐに治るだろう」と楽観視している方はいらっしゃいますが、そのまま仕事を続けて日常生活を送ったことが原因で悪化するケースはあります。
微熱が身体の元気を奪い去り、「毎日身体がだるい」と感じる原因となっているので、免疫力が衰えている時はあまり無理をせず、良質な睡眠を取って身体的な疲れも精神的なストレスも回復させましょう。
頭部や額を冷やそう
微熱がある時は身体が火照っているので、頭部や額、足の付け根といった部位を氷の入れたタオルなどを使って冷やすのが適しております。
身体の脈が触れる部分を冷やせば、微熱による辛さを少しでも和らげることができますし、ぬるま湯で全身を拭くというケアも火照りの解消に繋がるのです。
微熱とは言えない程度の熱が出ているという方も、おでこに冷えピタなどを貼って冷やすのが良いかもしれません。
食事から栄養素を補給しよう
食事からしっかりと栄養素を補給するのも、微熱で身体の状態が芳しくない時に行う対策として適しております。
微熱で身体が重いということで、インスタント食品など直ぐに作れるものを食べるという方は多いはずです。
しかし、食事から摂取できる栄養素に偏りがあると、微熱が進行して本格的な風邪を患う原因となるので、亜鉛を含む食べ物を食べるようにしましょう。
レバーや大豆類の中に含まれている亜鉛は、ウイルスが粘膜に付着したり増殖したりするのを防ぐ作用があり、抗炎症作用も持ち合わせている素晴らしい栄養素なのです。
ただし、亜鉛の上限値は日本では1日当たり15mgと定められており、過剰摂取によって味覚障害や吐き気を伴うことがあるので、サプリメントを飲んでいる方は注意してください。
市販薬を服用しよう
微熱状態が続いてあまりにも症状が辛いというのであれば、市販薬を服用するのは一つの対策だと言えます。
もちろん、医師から処方された医薬品に頼るのがベストなのですが、イブプロフェンやアセトアミノフェンといった成分が含まれた解熱剤を服用すれば、平温に戻すことができるはずです。
ただし、何かしらの風邪の症状が出始めてからでなければ、医薬品を服用しても意味がないので、微熱だけの場合は免疫力を上げるケアを行った方が良いかもしれません。
生理前の微熱の対策について
生理前の女性は微熱で悩まされるということが多く、これは排卵後から生理前にかけては高温期になり、平熱よりも高い状態になりやすいのが大きな原因です。
そこで、生理前の微熱の対策としては、身体に負担がかからないように、規則正しい生活を送るというだけで十分かもしれません。
この時期に平温が上がりやすいのは自然な現象ですし、生理前緊張症候群(PMS)というわけではないので、無理に市販薬を服用して熱を下げても意味がないと説明できます。
低温期と高温期がきちんと分かれているのは、排卵がある証拠なので、生理前に微熱になるからといって心配し過ぎないでください。